自宅を自分で売却したいと思っています。不動産業者を通さず、売ることはできますか?
不動産業者を通さずに、自宅を自分の力で自宅を売却したいとのことですが、不可能ではありませんが非常にハードルは高いでしょう。
個人で自宅の売却に動く場合に、どんなことが問題になってくるのか見ていきましょう。
宣伝広告ノウハウがなく集客能力が低い
今の時代であれば、ネットにホームページやブログなどで、物件情報を公開することもできますが、それだけでは不十分です。
不動産業者は、レインズという業者しか使えない物件情報網を使用できますが、個人は使えません。
チラシを配るにも、紙や印刷機、インク代がかかりますし、印刷業者を利用する場合は、結構な費用がかかります。
また、チラシ配りも自分で撒ける範囲などたかが知れていますので、チラシ業者に依頼すれば、これまた数万円から数十万円の費用がかかります。
結局個人での能力に限界があることを知る結果となるでしょう。
買い手が敬遠する
買い手としても、交渉相手が個人となると不安です。
専門知識のある不動産業者だからこそ話を聞いてみよう、交渉してみようという気になるので、個人が相手だとかなり不安です。
トラブルの際にはちゃんと対応してもらえるのか、適切な説明を受けることはできるのか、
そもそも説明できるだけの知識があるのかなど、不安はつきません。
こういったことから、せっかく興味がある人がいても、接触すらしてこないことも多くなると思われます。
また、個人を相手にする場合、住宅購入の際に利用する住宅ローンについても、いろいろな手続きや条件があり、手間がかかりますので、たいへんです。
結果として買い手がかなり限定されることになります。
契約やトラブル対処の法律的知識
素人では契約書の作成もままならないでしょう。
市販のひな形では不十分ですし、専門家に依頼して契約書の作成だけでもお願いすることになりそうです。
また、瑕疵担保責任など、引き渡し後のトラブルなどへの対処も考えなければなりません。
親族など身近に法律の専門家がいて、いちいち相談料など取らずに随時相談に応じてくれるような顧問的存在がいれば別ですが、細かいことをいちいち相談しなければならないと、契約自体がなかなか先に進まないこともあるでしょう。
このようなことから、個人での自宅売却には結構なハードルが存在します。
どうしてもやる場合は、心して臨んでください。