築30年以上の家を売ります。リフォームしたほうが高く売れますか?
家の売却の際は清掃やリフォームなどをどこまで行うか悩みどころですね。
「汚い家は売れない」というのは鉄則ですので、可能な限りクリーンアップしておくことは間違いのない行動です。
しかしリフォームのレベルにまでなると話は異なってきます。
あまりお金のかからない小さな補修であれば行っておいた方が良いと思います。
しかし業者を使った数十万円から数百万円の費用をかけるものは避けた方が無難です。
リフォーム代を売却金額に上乗せできるわけではない
リフォームすれば確かに不動産としての価値は多少上がります。
しかし売却設定金額にその分をどれだけ上乗せできるかというと、微々たるものです。
見た目に新しくなるのはたしかに買い手からすれば嬉しいですが、それは「金額が同じであれば」の話。
高くなるなら選択肢から外れてしまうこともあるのです。
土地と違って経年劣化がある家屋は「築○年」という数字はリフォームでは書き換えできません。
経過してしまった年数はリフォームではカバーできないのです。
取引実務での査定額のアップもそれほど見込めません。
今回は築30年という古い物件ですのでもうほとんど不動産としての価値の向上は見込めないということになります。
リフォーム代金の出費を覚悟しているなら
もしリフォーム代の出費をいとわないならば、売却前にオーナーがリフォームするのではなく、「リフォーム代○○万円分値引きします」という遡求方法の方が効果的です。
購入を検討する側からすればたなぼた的な嬉しいおまけですし、実際にリフォームするかどうかを自分で決められる選択権を持つことができます。
業者を使ってするか、自分で安く済ませるかなどを選べるのは嬉しいことです。
それに自分好みにリフォームできることもワクワク感をもたらすので効果的です。
旧オーナーさんが勝手にしたリフォームが購入者の価値観と合うとは限りませんからね。
売却前に最低でもクリーンアップすべき箇所
業者を使うかどうかは別にして、水回りは可能な限り綺麗にしてきましょう。
特に風呂場については、内見の際にお客さんは想像力を働かせて自分が服を脱いで裸になり、その浴槽に浸かるところまでをイメージします。
その時に汚れた浴槽では気持ち悪くてしょうがありません。
それだけで拒否感を覚えてしまいます。
浴室や洗面所はカビが生えやすいので、自分でも取りきれない場合は業者を検討するのも手かと思います。