過去物件の売却価格を知る方法。近隣の家が売れた値段を一般人でも知ることはできますか?
ご自身が所有している土地や建物などの不動産の売却を考える際には、近隣の物件についてもどれくらいの価値があるのか知りたくなりますよね。
不動産の価値には色々な考え方がありますが、特に、市場で売買される際の市場価格では、どれくらいになるのかを知りたいところです。
自宅がある近隣地域で、過去に売れた物件の価格を、一般人が知ることはできるのでしょうか。
ネット上でも調査は可能だが、楽ではないことも
現在売りに出されている物件の情報であれば、広告宣伝されていますから、ちょっと調べれば、ネット上でも情報は得られるでしょう。
しかし、過去に取引された物件の情報となると、もう宣伝する必要が無いのでネット上での露出が見られなくなることが多いので、宣伝される物件のように、簡単にチェックするのは難しくなります。
そこで、有力な情報としては、国交省が運営している「不動産取引価格情報検索」というサイトがあります。
このサイトから、自宅周辺でどのような土地が取引されたか、いくらで取引されたのかを誰でも見ることができます。
国交省が運営しているしっかりとしたサイトですので、情報も信頼できますし、安心ですね。
ただ、不動産の取引情報は、個人情報の対象となりますので、大まかな地域の情報しか見ることができません。
「○○町の○○駅から徒歩〇分の100㎡の土地が1,300万円で取引されました。」
というような情報になります。
具体的な場所までは確認することはできません。
街の不動産業者を訪ねると
手間はかかりますが、一般人が知らない情報も、業界人に聞けば教えてくれることがあります。
不動産業者にも大小ありますが、いわゆる街の不動産業者のような中小規模の業者であれば気軽に立ち寄れる雰囲気があります。
単に情報収集のために来たと正直に言っても、1件2件くらいの件数であれば、意外と調べて教えてくれることがほとんどです。
将来自分のお客さんになってくれるかもしれないわけですからね。
街の不動産業者ならば、まさに近隣物件を扱う実務家ですから、帳簿を調べずとも大体の金額を教えてくれるかもしれません。
「3か月前には○○町の土地が○○万円で売れたなあ」などザックリとした情報を引き出せます。
ただ、不動産業者を利用する場合は、相手の貴重な仕事の時間を奪ってしまうことになりますので、できれば単に調査目的だということではなく、
「自宅や土地の売却を考えているのだが、近隣地域の相場を知りたいので相談に乗ってくれませんか?」
など、正当な理由を付けた方が礼儀的にも良いかと思います。
正直にきちんと理由を話すことによって、不動産業者もしっかりした情報を提供してくれることと思います。