夫の給料が下がり、マンションのローンの支払いが苦しいです。どうすればいいですか?
住宅ローンを組むときには綿密にシミュレーションしていても、人生はシミュレーション通りにはいかないものです。
残念ながら給料の減額やリストラなどの憂い目に合ってしまう人もいるでしょう。
こうなると予定通りの返済は割と近い将来に焦げ付くことが予想できます。
今回は給料が下がったとのことですが、その他の状況次第では複数の選択枝を検討する必要も出てきます。
返済のための借入は原則避ける
親族や他の金融機関からの借入は原則控えるべきです。
特に金利の高い金融機関からの借入は、下手をすると多重債務に陥ってしまい人生を棒に振る結果となってしまう危険もあります。
収入自体は安定していて、一時的な借り入れで済む場合は大丈夫なこともありますが、多くの場合新たな借金を契機に悪い方向に進んでしまうのでグッとこらえて別の方法を探る方が賢明です。
ローンの返済条件の変更は可能か?
まずはローンを組んでいる金融機関に相談して、資金繰りが苦しいことを伝えて解決方法がないか打診してみましょう。
従来の条件よりも月々の返済額を減らし負担を下げたうえで、返済期間を伸ばして焦げ付きを防ぐなどの工夫をしてくれることもあります。
借り換えの検討
他の金融機関でローンの借り換えが検討できるところはないか探してみます。
金利の低い借り換えローンを提供している所があれば、その金融機関の審査に合格すれば低金利のローンに借り換えができるので負担が減ります。
大体の目安として金利差が1%、ローンの残存期間が10年以上、ローンの残高が500万円以上が借換えを検討する目安となります。
住宅ローン以外にも借り入れがある場合
他の金融機関や消費者金融などからの借入もある場合は、小手先の対策では十分ではないことがほとんどです。
この場合は住宅ローンだけでなく、他の法的な手当を検討する必要がでてきます。
自己破産までいかなくても、条件はありますが個人再生というシステムを利用すれば、住宅ローン以外の借金を一定額まで減額したうえで、返済計画に従って返済をしていくということも可能です。
住宅ローンは一切免除されないので全額返済が必要ですが、その他の借金を大幅に減らせるのでその分をローン返済に回すことができます。
個人再生は裁判所が関与した厳格な手続きですので時間もかかりますし、弁護士や司法書士等専門家に頼む場合はその手数料もかかります。