築5年しか経っていないのにマンションを売る人がいるのは何故ですか。
あなたは一つの物件に長く腰を落ち着けて住みたい派ですか?
それとも同じ部屋は飽きるので住み替えをしたい派ですか?
実家暮らしの方やすでに一軒家を建てて長く住んでいるという方はさておき、住居が古くなる前に新しい物件に次々と住み替えを行いたい方、あるいはローンの組み替えなどの事情から住み替えを検討する方など、なんらかの事情で住み替えを検討する場合は、築年数によって売却価格が大きく変わってくるのをご存知でしょうか。
住宅は劣化が早いので急激に価値が下がる
不動産の中でも土地の場合は地盤劣化や災害などの特殊な事情がなければ特に劣化というものは起こりません。
そのため値段も変動が少なく安定した取引が行われることが多いです。
対して家屋の場合はどうでしょう。家屋は建てた直後から劣化が始まります。
人が住むということはそこで生活するということで、傷が付いたり壁紙が変色するなどは避けられませんし、
水道管、配管などの錆びや腐食も起きます。
これはどうしようもないことで家屋の運命といっても良いでしょう。
マンションなど建築後一定期間住人が済まない期間がある物件なども同じです。
よく「人が住まなくなった家は急激に朽ち始める」といわれますが、
これは理由は様々あると思いますが締め切った部屋の内部で腐食菌などが発生しやすい状況になったり、
通水しない配管の中で錆びや菌が繁殖しやすくなるなどの事情があるのでしょう。
人が住もうと住むまいとやはり家屋は劣化が進みやすいのです。
木造一戸建て住宅の価値はおよそ20年で0になる?!
一般的に不動産業者の査定では、木造の一戸建て住宅を売却する際は、およそ20年でその価値はなくなるとされています。
木造一戸建て住宅を売却するなら築20年以内と言われるのはこのためです。
税金面での優遇からも早めの売却にメリット
売却する年の1月1日時点で5年以上の所有物件であれば売却の際の譲渡所得にかかる税金が半分になるという優遇税制もあります。
5年以内の短期所有では税金が30%もかかるのに対し、5年超の長期所有では15%に抑えられる優遇税制が使えます。
つまり、新築マンションを購入した場合はこの優遇をギリギリ受けられて、なおかつ物件の価値が半分以上残っているという状態の築5年という数字が重なれば二重においしいというわけです。
次の物件も新築のマンションを購入すれば新しい物件に住み続けることができますね。