家を売ると決めたらすぐに退去しないとダメですか?最長どれくらいまで引っ越しを引き伸ばせますか?
少なくとも、家を売ると決めた段階ですぐに退去する必要はありません。
まだ契約相手も決まっていない段階で、不動産業者等に仲介を依頼する時点では家を空けなくても大丈夫です。
一般的な売却の場合は内覧等で人が家の中に入ってくる段階になって初めて引越しを考えれば良いでしょう。
その場合でも、ケースによっては住み続けたうえで内覧者を受け入れるということも可能ではあります(心理的に負担が無ければ)。
実際に退去する期日は、その売却の方法によってかなり変わってきます。
一般的な売却の他にどんなものがあるのかも見ていきましょう。
一般的な売却の場合
特に住宅ローンの債務超過等で売却が必須というような事情でもなく、単に売りたいという場合は売り主であるあなたが退去日を自由に決められます。
勿論買い手との交渉ですので相手の要求にも若干左右されますが、基本的には決定権はあなたにあります。
通常1~3か月に設定することが多いようですが、事情があればずらすことは可能です。
あとはそれを買い手が受け入れるかどうかということになります。
退去日は契約書に定めてトラブルが無いようにしましょう。
任意売却の場合
住宅ローンの超過債務で売却が必須になった場合、仲介業者に依頼して任意売却をする場合があります。
この場合あなたの自由度は下がりますので(売らなければ困るのはあなたですので)半強制的に退去日の選定権を奪われます。
手続きの進み具合にもよりますが、おおよそ数か月~半年の間で退去を迫られることになります。
任意売却は先ほどの一般売却よりも自由度は下がりますが、この後説明する競売よりは自由度は高いので、業者さん及び買い手と相談してある程度柔軟に退去日を設定してもらうことは可能です。
競売の場合
借金が返済できなくなった等で裁判所から自宅を差し押さえられた場合は強制的に競売にかけられ、換価処分を受けることがあります。
この場合は時期が来れば問答無用で、退去させられるので自由度はありません。
ただし手続きに時間がかかるシステムになっているので、最長1年くらいはそのまま住んでいることができる場合もあります。
しかし前述の任意売却はケースによっては引っ越し代金の一部を買い手に負担してもらうことができるなどのメリットはありますが、競売の場合はそのような処遇はなく時期が来れば文字通り放り出される形で退去を迫られます。