マンションを売るタイミングを教えてください。大規模修繕の前と後ではどちらがいいですか?
マンションには10年に1度など、一定の時期を経た時に大規模な修繕が行われます。
マンション物件の売却を考える方にとっては、この修繕時期と売却のタイミングが重なるとどのような影響が出るのか不安になりますね。
売却をする立場からみて大規模修繕の前と後ではどちらが有利なのでしょうか。
一般的に大規模修繕前が有利
人によって考え方が違うかもしれませんが、一般的には修繕前の売却が有利になることが多いです。
これは売りやすさと宣伝効果からみた考え方ですが、大規模修繕後は内装も外観も立派になるので確かに価値は上がります。
しかしその分当然ながら値段もグンと跳ね上がり買われにくくなります。
もし周辺の物件事情で高くても買われるような売り主有利の状況にあるのならばよいかもしれませんが、
一般的には「買ってもらえない」という状態になって悩む方が多いです。
むしろ早く売りに出して「近々修繕予定物件」として宣伝し、
リニューアルによる期待を持たせながらも値段は安いということにクローズアップして広告宣伝することで確実な売却を行う方が安全です。
また1年後、2年後などの修繕を待っている間にも物件の価値は急激に下がっていきます。
売ると決めたら可能な限り早く売り抜けるというのが住宅売買の基本になります。
修繕後売却の方が有利な場合もある
先ほどもちらっとお話しましたが、あえて修繕を待ち、価値を上げた状態で売る方が良い場合もあります。
不動産業者に査定をお願いしたうえで、さらに踏み込んで近隣の不動産取引の事情をよく勘案します。
その上で、修繕後に上がった価値で算定される物件の値段でも十分に短期間で売れるという勝算があり、実際に売れるまでの期間を耐えられるだけの期間的余裕がある場合です。
この場合単に物件価値の査定だけでなく、近隣での過去の取引実例を調べて念入りに計算しないといけなので、失敗すると「売りたくても売れない」状況にはまってしまうので注意が必要です。
修繕後売却の相談もするなら
比較的広域にわたって、精度の高い回答を出せる不動産業者を複数あたる必要があります。
様々な売却方法の提案ができる地元の情報に精通した不動産業者にシュミレーションしてもらい、検討しましょう。
また、時間的に余裕を持って業者のあたりをつけておけるように早め早めに行動しましょう。
タグ:マンションを売るタイミング, 大規模修繕