家を売る時にローン残高を証明する書類は必要ですか?何のために必要なのでしょうか。
住宅ローンを利用して住宅を購入した場合、長い年月をかけてローン契約に従って返済を続けていくことになります。
通常は口座引き落としなどで月々の返済をしていきますから今現在の自分の借入額(残ローン額)が正確にいくらかということは意外と分からないことが多くあります。
各金融機関では定められた手続きを踏めばローンの残高証明を発行してくれます。
この書類は家の売却の際には必要になるのでしょうか。
ローン支払い中の場合は必要
売買契約そのものにはローン残高の有無やその証明などは必須ではありませんが、契約実務上は必ず求められます。
購入者や仲介者からみても、その物件がどのような状態にあるのかを知る必要がありますし、売り手側から見ても現在の借入残高が分からなければ銀行への返済に必要になる金額が売却代金で賄えるかどうかの判断がつきません。
まず最初に返済必要金額を知り、次いでその額をカバーするためにどれくらいの値段で売れば良いかを検討することになります。
売却予定金額は不動産業者と相談して見積もりや査定をお願いすることになりますが、実際どれくらいで売れるかということについてはまだ流動的で、それよりも低い金額で妥結してしまう場合もあります。
その点も考慮したうえで売却代金で賄えない不足分の金額を算定して、その資金の調達に動いておかなければなりません。
ローン残高証明書の発行手続きは
銀行によって対応が異なりますので問い合わせが必要ですが、大体は早ければ当日に、おそくとも3日以内くらいには発行されると思います。
契約者を証明する身分証明書や通帳などを持参して手続して下さい。
事前に電話で証明書発行手続きに必要な物品や所要日数を問合せしておけばスムーズでしょう。
ローン返済予定表でもOK
ローンの残高証明書に代えてローン返済予定表でもOKです。
これはローン契約の相手方に銀行等が発行するもので、通常郵便で送られてきます。
これにもローンの残高が記載されていますので、残高証明書を発行してもらわなくても利用可能です。
残高証明書があれば減税も可能!
一定の条件下で、残っているローンの額の一定分を現在の収入額から控除して個人の収入額を数字上減らし、税金の減税措置を受けられます。
これはとても大きな枠ですので利用しない手はありません。
一年だけでなく数年にわたって減税を受けられますからぜひ利用しましょう。